技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

プラスチック成形品の強度設計と残留応力低減技術

プラスチック成形品の強度設計と残留応力低減技術

東京都 開催 会場 開催

概要

本セミナーでは、強度設計に関わるプラスチック特有の性質と、これに伴う残留応力・ひずみ発生と低減化について分かりやすく解説いたします。

開催日

  • 2017年8月21日(月) 10時30分 16時30分

受講対象者

  • プラスチック製品の設計、成形、品質、評価に関連する技術者
    • 自動車・自動車内装
    • 家電
    • 携帯電話・スマートフォン
    • PC
    • 食品容器
    • 部品トレー
    • 建材
    • 看板 など

修得知識

  • プラスチック成形品の残留応力の発生要因
  • 残留応力の測定法
  • 成形に伴う残留応力と低減

プログラム

 プラスチックの強度設計においては、プラスチックにどのような応力が生じるかを見積もることと合わせて、プラスチックが使われる環境で、どのような強さが期待できるかを見積もることが重要です。
 プラスチックの物性は成形プロセスの影響で異方性を含めた変化を生じ、更に残留応力も生じます。また、プラスチックの強さは、負荷の状態、使用環境、時間の影響により変化します。
 本企画では、応力解析を進める際に係わるプラスチック特有の性質、強さを変化させる要因、ならびに残留応力の低減技術について、解説いたします。

  1. プラスチック成形品の強度設計で考慮する事項
  2. 応力解析を進める際に係わるプラスチック特有の性質
    1. 結晶化速度と温度、圧力の関係
      1. 結晶化速度と温度
      2. 結晶化に伴う収縮
      3. 結晶化速度と圧力
    2. 充填材添加に伴う物性値の異方性と複合則、ウエルド部の強さ
      1. 異方性の発生メカニズム
      2. 物性値の異方性、ウエルド強さ
      3. 充填材添加プラスチックの物性の複合則と異方性
    3. 粘弾性特性
      1. 時間~温度換算則と線形粘弾性理論
      2. 時間温度換算則
      3. 応力緩和の積分法則とクリープの積分法則
      4. 温度が変わる場合における重ね合わせの原理
    4. 温度変化に伴う残留応力発生のメカニズムと解析例
      1. 熱粘弾性力学モデルによる残留応力発生メカニズムの定性的説明
      2. 残留応力の解析例
  3. プラスチックの強さを変化させる要因
    1. 疲労破壊
      1. 疲労破壊特性
      2. 疲労負荷と耐久 (定寿命) 線図
      3. 繰り返しの負荷に伴う発熱
      4. 粘弾性材料に繰り返し負荷が加わる際の発熱のメカニズム
      5. 累積損傷則 (マイナー則)
    2. 遅れ破壊 (クリープ破壊)
      1. 遅れ破壊 (クリープ破壊) 現象
      2. クリープ破壊における時間・温度換算則
      3. クリープ負荷によるクラックの成長速度
    3. 熱、紫外線、環境物質による劣化
      1. 熱劣化
      2. 紫外線劣化
      3. 紫外線を含む環境劣化
      4. 複合劣化
      5. 環境物質・化学薬品による劣化
      6. 耐熱性の評価
  4. 残留応力
    1. 残留応力の測定法
      1. 残留応力の発生要因
      2. 測定法
    2. 成形にともなう残留応力測定例
      1. 熱可塑性樹脂
      2. 熱硬化性樹脂
    3. 低残留応力化材料
      1. フィラー充填量と成形性
      2. フィラー形状,粒度分布とモールド材料の粘度
      3. フィラー充填量と線膨張係数
    4. 残留応力低減成形法
      1. 超音波射出成形
      2. 冷熱サイクル成形
      3. 電磁誘導加熱成形
      4. 炭酸ガス溶解成形
      5. 多段速度制御定圧成形
      6. 射出圧縮成形
      7. 成形条件と残留歪、残留応力
    • 質疑応答・名刺交換

会場

江東区産業会館

第2会議室

東京都 江東区 東陽4丁目5-18
江東区産業会館の地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 46,278円 (税別) / 49,980円 (税込)

割引特典について

  • R&D支援センターからの案内登録をご希望の方は、割引特典を受けられます。
    • 1名でお申込みいただいた場合、1名につき43,750円 (税別) / 47,250円 (税込)
    • 複数名で同時にお申し込みいただいた場合、1名につき23,139円 (税別) / 24,990円 (税込)
    • 案内登録をされない方は、1名につき46,278円 (税別) / 49,980円 (税込)
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/3/29 ラジカル重合の重合反応と開始剤の種類・選び方、応用 オンライン
2024/3/29 押出成形のトラブル対策 Q&A講座 オンライン
2024/3/29 高分子材料のレオロジー (粘弾性) の基礎と動的粘弾性測定 オンライン
2024/3/29 粘度の基礎と実用的粘度測定における留意点と結果の解釈 オンライン
2024/4/4 光学用透明樹脂の基礎と光学特性制御および高機能化 オンライン
2024/4/5 エポキシ樹脂の硬化メカニズム、硬化剤の種類と選び方、使い方 オンライン
2024/4/8 生分解性マイクロカプセルの材料設計、用途展開、今後の展望 オンライン
2024/4/8 プラスチック強度設計の基礎知識 オンライン
2024/4/9 エポキシ樹脂の分子構造・硬化性および耐熱性とその他の機能性付与技術 オンライン
2024/4/9 架橋ポリオレフィンのマテリアルリサイクル技術の最先端 オンライン
2024/4/10 高分子の結晶化メカニズムと解析ノウハウ オンライン
2024/4/10 押出加工技術の基本技術とトラブル対策 オンライン
2024/4/10 ポリイミドの基礎とポリイミド系材料の低誘電率化・低誘電正接化 オンライン
2024/4/11 粘度の基礎と実用的粘度測定における留意点と結果の解釈 オンライン
2024/4/12 動的粘弾性のチャート読み方とその活用ノウハウ オンライン
2024/4/12 ラジカル重合の重合反応と開始剤の種類・選び方、応用 オンライン
2024/4/12 光学樹脂における屈折率・複屈折の考え方とその測定・制御 オンライン
2024/4/12 プラスチックの難燃化技術 オンライン
2024/4/12 プラスチックの難燃化技術の基礎と技術動向 オンライン
2024/4/16 自動車のEV化とプラスチックの電磁波シールドめっき オンライン