技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

オーソライズドジェネリックの将来予測・事業戦略

オーソライズドジェネリックの将来予測・事業戦略

東京都 開催 会場 開催

開催日

  • 2017年5月17日(水) 10時00分 17時15分
  • 2017年5月18日(木) 10時00分 14時40分

プログラム

第1部. オーソライズドジェネリックの将来予測

(2017年5月17日 10:00〜11:30)

  1. ジェネリックシェア80%の世界
  2. 長期収載品の凋落
  3. AGはGEにとってリスクとなる可能性
  4. AGは究極のGE対策
  5. GEメーカーの危機感とAG戦略
  6. AGビジネスの課題
  7. 投入されたAGの現状
  8. オーソライズドバイオシミラーという選択肢
  9. ジェネリック業界再編を迫る
  10. GEとAG市場の予測
    • 質疑応答

第2部. 調剤薬局から見るオーソライズドジェネリック採用判断基準

(2017年5月17日 11:45〜13:15)

 保険薬局にとってオーソライズドジェネリックは、患者の後発医薬品の使用を促す上で非常に有力なものである。一方、保険薬局にとっては積極的に採用しづらい側面も存在する。保険薬局独自の視点で、オーソライズドジェネリックのメリット・デメリットを紹介する。

  1. オーソライズドジェネリック医薬品の使用状況
  2. オーソライズドジェネリック医薬品の実際
    • オーソライズドジェネリック医薬品のメリット・デメリット
  3. オーソライズドジェネリック医薬品の採用
    • 推奨品を選定する上での優位性
    • 採用する上での課題
  4. 保険薬局にとってのオーソライズドジェネリックの今後
    • 質疑応答

第3部. 病院薬剤部から見るオーソライズドジェネリックの位置づけ

(2017年5月17日 14:00〜15:30)

 ジェネリック医薬品を選定する上で、当院ではオーソライズドジェネリック (AG) を特に意識しておりません。原薬や添加物が先発品と同じであること、様々な臨床試験データが流用できることの優位性よりも、患者や医療従事者にとっての使いやすさや医療安全の視点を重視しています。講座では当院独自のジェネリック医薬品の選択方法について、紹介いたします。

  1. ジェネリック医薬品の導入状況とその考え方
    1. 数量シェア90% (2016年12月) までの道のり
    2. 「安定供給」をどう担保するか
    3. 診療報酬改定がもたらす経営的なインパクト
  2. 採用薬の選択と管理
    1. 医療安全の観点から
    2. ユーザーとしての視点から
    3. 業務改善の観点から
  3. オーソライズドジェネリック (AG) に対する考え方
    1. AGが有する優位性とそのジレンマ
    2. AGの導入状況とその選択理由
    3. AGに期待すること
    • 質疑応答

第4部. 地域医療連携時代でのオーソライズドジェネリックの役割、位置づけ

(2017年5月17日 15:45〜17:15)

 2016年4月から医療機関相互間の機能分担や業務連携の推進を目的とした、地域医療連携推進法人制度がスタートした。 医療提供体制が「医師中心」から「多職種中心」、「病院完結型」から「地域完結型」へとシフトしている今日、製薬企業も変化に応じた体制を構築する必要がある。 オーソライズドジェネリックの役割、位置付けに関して、地域医療連携時代における製薬企業の役割という観点から私見を述べる。

  1. 製薬企業を取り巻く環境変化
    • 内的要因、外的要因
    • 製薬企業の販売戦略 (AG、バイオシミラー、オフ・パテント・ドラッグ)
  2. AG戦略 (品質、安定共有、情報提供)
  3. 地域医療連携時代における製薬企業の役割
  4. まとめ

第5部. 第一三共エスファ社のオーソライズドジェネリック事業の取り組み

(2017年5月18日 10:00〜11:00)

 高齢化社会の急速な進展により、ジェネリック医薬の必要性はますます高まり、政府のジェネリック医薬品の中期的な普及目標である80%以上に向け、直近では65%を超える水準まで達している。しかしながら、未だ一部の医療現場や患者さまから、ジェネリック医薬品に対する抵抗感や不安感を耳にする現状がある。今後の80%目標の達成に向けては、AGが重要な役割を果たすと考える。

  1. ジェネリック医薬品市場の現状と見通し
    1. ジェネリック医薬品市場の現状
    2. ジェネリック医薬品を取り巻く環境の変化
    3. 今後のジェネリック医薬品市場
  2. ジェネリック80%時代への課題
    1. 政府のジェネリック医薬品使用促進策と今後の課題
    2. 医療機関と患者のニーズに応える取り組み
  3. オーソライズドジェネリックとは (その意義と現状)
    1. オーソライズドジェネリック (AG) とは
    2. AGの意義と現在の状況
  4. 第一三共エスファにおけるAG事業への取り組み
    1. 第一三共エスファのAG事業戦略
    2. AGがジェネリック医薬品のスタンダードになる
    • 質疑応答

第6部. 薬価制度の抜本改革」の動向とオーソライズドジェネリックの価格戦略

(2017年5月17日 11:20〜12:50)

 近年、オーソライズドジェネリック (AG) は、大型特許切れ製品には必須の戦略となりつつある。一方、中医協では、後発医薬品の薬価も含めた薬価制度の抜本改革に向けた議論が進んでいる。
 本講演では、薬価制度の抜本改革の動向とそれを踏まえたAGの価格戦略について言及する。

  1. 「薬価制度の抜本改革」に向けた議論の動向
    1. 薬価調査・薬価改定の頻度等の見直し
    2. 長期収載品の薬価算定
    3. 新規後発医薬品の薬価設定
    4. 後発医薬品の価格帯の見直し
  2. 「薬価制度の抜本改革」とオーソライズドジェネリックへの影響
  3. 今後のオーソライズドジェネリックの価格戦略
    • 質疑応答

第7部. アスペンジャパン社のオーソライズド・ジェネリック事業の取り組み

(2017年5月17日 13:40〜14:40)

 アスペンジャパンは、2016年7月にバラシクロビル錠のオーソライズド・ジェネリックを発売開始し、ジェネリックの発売から2年経過しているのにもかかわらず、トップシェアを獲得した。2016年9月にパロキセチン、2017年1月にスマトリプタンのオーソライズド・ジェネリックを発売し、アスペンジャパンの事業拡大に取り組んできた。
 近年の日本の医薬品市場の動向と、それに合わせたアスペンジャパンのビジネスモデルについて紹介する。

  1. アスペンジャパンの紹介
  2. 日本のジェネリック市場
    1. 日本の医薬品市場の薬の分類
    2. 今後のジェネリック市場の考察
    3. AGはLLP及び一般ジェネリックとどの様に異なるか
    4. 何故AGは売れるのか
  3. アスペンジャパンのビジネスモデル
    1. 日本の医薬品市場で生き残る戦術
    2. アスペンにとってAGとは
    3. 成果・結果に拘る
    4. 各ステークホルダーとWin – Winな関係を築く
    5. 総力戦で戦う組織を作り上げる
    6. 勝つ文化の醸成
    • 質疑応答

講師

  • 酒井 文義
    クレディ・スイス証券 株式会社 株式調査部
    ディレクター シニアアナリスト
  • 竹内 大悟
    薬樹 株式会社 店舗運営支援本部 薬局事業支援グループ
    グループマネジャー
  • 小池 博文
    横浜市立大学附属病院 薬剤部
    課長補佐
  • 塚前 昌利
    株式会社ベルシステム24 CRM第1事業本部 医薬開発事業部
    シニアプロフェッショナル
  • 義若 博人
    A&Gファーマコンサル
    代表
  • 松原 喜代吉
    有限会社オフィス・メディサーチ
    代表取締役
  • 岩本 紳吾
    アスペンジャパン 株式会社
    代表取締役

会場

株式会社 技術情報協会
東京都 品川区 西五反田2-29-5 日幸五反田ビル8F
株式会社 技術情報協会の地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 70,000円 (税別) / 75,600円 (税込)
複数名
: 50,000円 (税別) / 54,000円 (税込)

複数名同時受講割引について

  • 2名様以上でお申込みの場合、
    1名あたり 50,000円(税別) / 54,000円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 70,000円(税別) / 75,600円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 100,000円(税別) / 108,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 150,000円(税別) / 162,000円(税込)
  • 同一法人内による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 他の割引は併用できません。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/4/9 GMPにおける逸脱・不備・不整合からのCAPA運用・手順・管理と逸脱防止対策 オンライン
2024/4/9 体外診断薬の開発・事業化戦略と期待される要素技術 オンライン
2024/4/9 GMP入門講座及び外部監査業務の進め方 オンライン
2024/4/9 PIC/S GMP Annex I改定セミナー オンライン
2024/4/10 医薬原薬・ファインケミカル製品における連続生産プロセスの基礎とトラブル対策 オンライン
2024/4/10 医薬品市場予測・販売計画へのExcel関数の活用・実践法 オンライン
2024/4/10 医薬品開発における事業性評価・TPP運用 オンライン
2024/4/10 事例を交えて学ぶ共同研究契約・共同出願契約等に関するポイントと実践的対処方法 オンライン
2024/4/11 GMP対応工場における設備・機器の維持管理 (保守点検) と設備バリデーションの実際 (アーカイブ配信) オンライン
2024/4/11 Part11・ER/ES指針セミナー オンライン
2024/4/11 医薬品・医療機器等規制の国際調和に関する最新動向とPMDAの取り組み 東京都 会場・オンライン
2024/4/12 希少疾病用医薬品の市場、売上予測と事業化戦略 オンライン
2024/4/12 希少疾患における事業性評価の考え方と注意すべきパラメーター オンライン
2024/4/12 GVP対応講座 オンライン
2024/4/12 改正GMP省令をふまえた供給者監査における具体的指摘事例/原料等の供給管理・事業者との取り決めの進め方 オンライン
2024/4/15 アンメットメディカルニーズの発掘法と戦略構築への活用 オンライン
2024/4/15 医薬品開発における臨床薬理試験の計画作成と進め方 オンライン
2024/4/15 GMP入門講座及び外部監査業務の進め方 オンライン
2024/4/16 局方/GMPに対応する不純物の評価・管理及び原薬出発物質の選定/妥当性/CQA・CPP設定 オンライン
2024/4/16 体外診断薬の開発・事業化戦略と期待される要素技術 オンライン

関連する出版物

発行年月
2024/1/31 不純物の分析法と化学物質の取り扱い
2023/11/30 当局査察に対応した試験検査室管理実務ノウハウ
2023/8/31 ゲノム編集の最新技術と医薬品・遺伝子治療・農業・水畜産物
2023/2/28 mRNAの制御機構の解明と治療薬・ワクチンへの活用
2023/1/31 新規モダリティ医薬品のための新しいDDS技術と製剤化
2023/1/31 超入門 改正GMP省令セミナー
2022/12/9 データインテグリティに適合するための電子/紙データ・記録の運用管理とSOP作成手法
2022/12/9 データインテグリティに適合するための電子/紙データ・記録の運用管理とSOP作成手法 (製本版 + ebook版)
2022/11/30 抗体医薬品製造
2022/7/29 ペプチド医薬品の開発・事業化戦略および合成・分析・製造ノウハウ
2022/6/24 Trial Master File (TMF) の保管・電磁化移行とeTMFシステム実装時のSOP作成/指摘事例・対策 (製本版 + ebook版)
2022/6/24 Trial Master File (TMF) の保管・電磁化移行とeTMFシステム実装時のSOP作成/指摘事例・対策
2022/6/17 経験/査察指摘/根拠文献・規制から導く洗浄・洗浄バリデーション:判断基準と実務ノウハウ (追補版)
2022/3/31 疾患原因遺伝子・タンパク質の解析技術と創薬/診断技術への応用
2021/11/26 改正GMP省令で要求される「医薬品品質システム」と継続的改善
2021/11/26 改正GMP省令で要求される「医薬品品質システム」と継続的改善 (書籍 + ebook版)
2021/10/28 改正GMP省令をふまえた国内/海外ベンダー・サプライヤGMP監査 (管理) 手法と事例考察 (聞き取り・観察・着眼点) (製本版 + ebook版)
2021/10/28 改正GMP省令をふまえた国内/海外ベンダー・サプライヤGMP監査 (管理) 手法と事例考察 (聞き取り・観察・着眼点)
2021/10/11 抗ウイルス薬
2021/10/11 抗ウイルス薬 (CD-ROM版)