技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

高分子材料の衝撃特性解析および耐衝撃性向上

高分子材料の衝撃特性解析および耐衝撃性向上

東京都 開催 会場 開催

概要

本セミナーは、押出成形を基礎から解説し、装置・プロセス条件の設定、樹脂特性と成形への影響、不良の原因と対策について詳解いたします。

開催日

  • 2017年5月15日(月) 10時30分 16時30分

プログラム

第1部 高衝撃化のための材料技術

(2017年5月15日 10:30〜12:30)

 自動車部品、携帯端末筐体などでは高衝撃材料の開発が求めれれている。
 本講ではプラスチックの衝撃特性について述べて上で、最近注目されているポリマアロイおよび繊維強化材料による高衝撃材料の技術開発について解説する。

  1. プラスチックの衝撃特性
    1. 分子構造
    2. 分子量
    3. 結晶性
  2. ゴム系ポリマアロイの高衝撃化
    1. 衝撃強度向上メカニズム
    2. ミクロン分散アロイ
    3. ナノ分散アロイ
  3. 繊維強化材料の高衝撃化
    1. 繊維長さと衝撃強度
    2. 長繊維強化材料の衝撃特性
    3. 長繊維強化材料の成形法
    • 質疑応答

第2部 射出発泡成形による発泡現象の可視化と衝撃吸収特性

(2017年5月15日 13:15〜14:45)

 射出発泡成形は今後の軽量化において、魅力ある技術であるが、発泡の挙動など、その発生・消失するメカニズムが明らかになっていない。このため、発泡径や発泡数などの制御に関しては、試行錯誤での取り組みが多い。
 ここでは金型内における発泡挙動を可視化し、その成長メカニズムについて解説する。さらに自動車の衝突特性の向上や、高齢者転倒時のエネルギー吸収機構として用いた場合、一般的なエネルギー吸収特性予測のためのCAE解析技術や、それを用いた設計手法などを実験や解析技術をと比較しながら述べる。

  1. はじめに
  2. 射出発泡成形の概要
    1. 化学発泡と物理発泡
    2. 発泡制御と機械的特性
    3. 発泡成形品によるエネルギー吸収
    4. 発泡挙動の可視化
  3. 自動車のエネルギー吸収
    1. 自動車用部品のエネルギー吸収機構
    2. 自動車用部品のエネルギー吸収予測 (衝突解析)
    3. 自動車用部品のエネルギー吸収実験 (衝突解析との比較)
  4. 高分子材料のエネルギー吸収機構
    1. 高分子材料によるエネルギー吸収のニーズ
    2. 高エネルギー吸収構造
    3. 高分子材料によるエネルギー吸収予測 (衝突解析)
  5. 高分子材料によるエネルギー吸収構造体と射出発泡成形
    1. 衝突実験によるエネルギー吸収量の測定 (高速度可視化)
    2. 射出発泡成形などエネルギー吸収体の成形技術
    3. エネルギー吸収体の樹脂流動解析
  6. まとめ
    • 質疑応答

第3部 熱可塑性プラスチックとその複合材の衝撃特性評価試験

(2017年5月15日 15:00〜16:30)

 自動車・鉄道車両・航空機等高速・高速・高速・高性能化を目的に軽量高強度・高剛性材料の適用による構造の軽量化が進められている。それと同時に、高速化による衝突安全性や構造健全性の確保が重要な問題になっているが、衝撃負荷環境での材料力学的挙動や性質に関する設計データの蓄積は十分でない。
 ここでは、衝撃負荷環境を実験的に模擬する各種衝撃試験法とそれによって得らた熱可塑性プラスチックおよびその複合材の低速・高速衝撃特性の評価結果について紹介する。

  1. 序論
    1. 自動車を例に見る車体軽量化の必要性
    2. 期待さる軽量高強度・高剛性材料
    3. 代表的な熱可塑性プラスチックとその複合材
  2. 衝撃試験と衝撃特性の評価法
    1. 衝撃試験の目的
    2. 衝撃物体と被衝撃物体
    3. 衝撃試験法
      1. 低速衝撃試験
      2. 高速衝撃試験
      3. 超高速衝撃試験
  3. 熱可塑性プラスチックの低速衝撃特性
    1. 簡便シャルピー衝撃試験システム
    2. 試験結果の評価
  4. 熱可塑性プラスチックの高速衝撃特性
    1. 高速衝撃試験システム試験システム
    2. 衝撃破壊過程の高速度写真観察
    3. 単層板の試験結果評価
    4. 積層板の衝撃特性予測法と結果
  5. 繊維強化熱可塑性プラスチック高速衝撃特性
    1. 高速衝撃特性に及ぼす母材樹脂の結晶性影響
    2. 衝撃破壊過程の高速度写真観察
    3. 試験結果の評価
    • 質疑応答

講師

会場

株式会社 技術情報協会
東京都 品川区 西五反田2-29-5 日幸五反田ビル8F
株式会社 技術情報協会の地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 55,000円 (税別) / 59,400円 (税込)
複数名
: 50,000円 (税別) / 54,000円 (税込)

複数名同時受講割引について

  • 2名様以上でお申込みの場合、
    1名あたり 50,000円(税別) / 54,000円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 55,000円(税別) / 59,400円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 100,000円(税別) / 108,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 150,000円(税別) / 162,000円(税込)
  • 同一法人内による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 他の割引は併用できません。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/4/8 生分解性マイクロカプセルの材料設計、用途展開、今後の展望 オンライン
2024/4/8 プラスチック強度設計の基礎知識 オンライン
2024/4/9 エポキシ樹脂の分子構造・硬化性および耐熱性とその他の機能性付与技術 オンライン
2024/4/9 架橋ポリオレフィンのマテリアルリサイクル技術の最先端 オンライン
2024/4/10 高分子の結晶化メカニズムと解析ノウハウ オンライン
2024/4/10 押出加工技術の基本技術とトラブル対策 オンライン
2024/4/10 ポリイミドの基礎とポリイミド系材料の低誘電率化・低誘電正接化 オンライン
2024/4/11 粘度の基礎と実用的粘度測定における留意点と結果の解釈 オンライン
2024/4/12 動的粘弾性のチャート読み方とその活用ノウハウ オンライン
2024/4/12 ラジカル重合の重合反応と開始剤の種類・選び方、応用 オンライン
2024/4/12 光学樹脂における屈折率・複屈折の考え方とその測定・制御 オンライン
2024/4/12 プラスチックの難燃化技術 オンライン
2024/4/12 プラスチックの難燃化技術の基礎と技術動向 オンライン
2024/4/17 金属材料の破壊、破損メカニズムとその解析法 オンライン
2024/4/18 エポキシ樹脂の基礎と硬化剤の選定、変性・配合改質および複合材料用途の動向 オンライン
2024/4/18 静的・動的光散乱法を中心とした粒径計測の基礎と応用 オンライン
2024/4/19 生分解性プラスチックの基礎・最新動向と食品容器・包装への応用展開 オンライン
2024/4/19 副資材を利用した高分子材料の設計技術 オンライン
2024/4/19 高分子合成におけるラジカル重合の基礎講座 オンライン
2024/4/19 プラスチック光学素子の基礎、超高精度加工技術 オンライン