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車載電子機器のEMC対応設計と性能確保

車載電子機器のEMC対応設計と性能確保

~手戻りなく効率的にEMC設計をするためのポイントと注意事項を詳解 / 自動運転化で起こりうるEMC問題と解決手法へのアプローチとは~
東京都 開催 会場 開催

開催日

  • 2016年5月24日(火) 10時30分16時30分

修得知識

  • 車載電子機器の現状と将来動向
  • 車載電子機器の実車搭載状況と課題
  • EMC性能を確保するための車載電子機器の設計

プログラム

 自動車では狭い車体内部に夥しい数の電気・電子機器類が高密度で搭載されており、また、将来の自動運転化なども含めた機器・機能の増加など、EMC問題の解決は難しくなる一方であります。また、自動車内の搭載環境や複雑な車両ワイヤハーネスに接続されるなど、電子機器を完成させてもこれを車両に搭載した時に必ずしもEMC性能を発揮できるとは限らないのが現状です。
 ここでは、ノーマルモードやコモンモードの雑音電流の流入出が少ない電子機器を設計するための回路基板・部品・それらの筐体へのインストールに関するポイントから、車両に搭載する時の設計上のポイントに至るまで、EMC性能を確保するための電子システム設計について多くの事例をおりまぜつつ解説いたします。
 事例によっては実験とシミュレーションにより、極力物理的かつ普遍的な形で腑に落ちる様に解説し、必要な技術知識を習得して頂けることを目標にしております。

  1. 車載電子機器の晒されるEMC環境
  2. 車載システムとしてのEMC性能確保のための考え方
    1. 車載電子システムから発生する雑音電流とその流れ方
      1. 自動車内でのノーマルモードとコモンモードによる雑音電流の流れ
      2. モータを持つ車載電子システムから発生・放射する雑音とその特徴
    2. 電子機器からとワイヤハーネスからの放射量の概略計算による比較
    3. 電子機器単体設計のポイントと車載化における設計のポイント
  3. 電子機器単体設計におけるポイント
    1. ノーマルモード雑音電流の流入出を抑制する回路基板の設計
      1. 回路基板内における電力伝送の物理的考察
      2. 配線間クロストークの重要性と各要因の考察
      3. グラウンドパターンの事例と考察 (グラウンドに設けるスリットの是非)
      4. 信号配線パターンの引き回しとパターンの保護
    2. デバイスの選定と使用上の注意事項 (半導体、デカップリング)
    3. 回路基板の筐体へのインストール
      1. コモンモード雑音電流の発生に強く関わる回路基板のグラウンド処理
      2. シールドの考察
  4. 車載化における設計のポイント
    1. 搭載場所周辺の電磁環境への対応
      1. 高周波システム間でのクロストーク対策事例と考察
      2. 電磁誘導による妨害への対策事例と考察
    2. コモンモード雑音電流に影響され易いシステム構成と対策
      1. 回路基板グラウンドの取り扱いに絡むEMS事例と考察
      2. 放熱を必要とする半導体の絡むEMI事例と考察
      3. モータの絡むEMI事例と考察
      4. HEVのシステム構成例とそのコモンモード雑音電流の経路
    3. 配線の検討
      1. シールド線のノイズ遮蔽原理と原理に応じた取扱い
      2. ワイヤハーネスのインピーダンスに対する配慮
      3. 車両ワイヤハーネスの配索とグラウンド線の処理
  5. EMC性能確保のための設計手順とDR
    • 質疑応答

講師

  • 前野 剛
    株式会社クオルテック EMC技術研究室
    室長

会場

株式会社 技術情報協会
東京都 品川区 西五反田2-29-5 日幸五反田ビル8F
株式会社 技術情報協会の地図

主催

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