技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

自動車構造部材に向けた材料開発と成形・接着技術

自動車構造部材に向けた材料開発と成形・接着技術

東京都 開催 会場 開催

概要

本セミナーでは、自動車構造部材として特に期待されるCFRPについて解説し、キーとなる樹脂と金属の接着技術を詳説いたします。

開催日

  • 2016年4月12日(火) 10時00分 17時00分

受講対象者

  • 自動車構造部材に関連する技術者
  • 自動車構造部材で課題を抱えている方
    • 成形
    • 接着 等

プログラム

第1部. 自動車構造材料の研究開発動向

(2016年4月12日 10:00〜12:00)

  1. 自動車の構成部位
  2. 構造部の要求性能
    1. フレーム系
    2. 外板系
  3. 構造部重量と軽量化の見通し
  4. 軽量化材料の開発動向と技術課題
    1. ハイテン材
    2. マルチマテリアル化
    3. CFRP
    4. 一体化構造
    • 質疑応答

第2部. 連続炭素繊維/熱可塑性樹脂の成形とその特性、自動車構造部材への応用

(2016年4月12日 12:45〜14:45)

  1. 連続繊維熱可塑材料とは
  2. 熱硬化性と熱可塑性の違い
  3. 材料の製造法
  4. 連続繊維熱可塑材料の種類
  5. 繊維
    1. カーボン
    2. ガラス
    3. アラミド
  6. 樹脂
    1. PP
    2. PA6
    3. PA66
    4. PA12
    5. TPU
    6. PPS
    7. PC
  7. VF
  8. 規格
  9. 用途に合わせた材料選び
  10. 成形法
    1. プレス
    2. ダイヤフラム
    3. 圧縮
  11. 60秒ハイブリッド成形
  12. 成形条件 (成形のポイント)
  13. 航空機事例
  14. 自動車事例
  15. その他の事例
  16. 熱可塑用ヒーター
  17. 今後の展開と課題
    • 質疑応答

第3部. 金属・樹脂の一体化技術、その接合物の自動車部材への応用

(2016年4月12日 14:30〜16:30)

  1. 射出接合技術とは
    • 射出成形金型にAl合金やTi合金や一般鋼材等の金属片 (特殊表面処理をした金属片) をインサートし、特殊コンパウンド化したPBTやPPS系樹脂を射出し、30~40MPaの金属樹脂間の接合力ある一体化物を得る技術の概要、及び、電気電子機器製造業での発展状況について報告。
  2. NMT2とは、又、同等な耐湿熱性ある射出接合技術はあるか
    • Al合金とPPS系樹脂から強固な射出接合物を得る技術 (NMT2) の特徴。
      特に、NMT2射出接合物には、金属部と樹脂部間の接合力が85℃85%湿度下に置かれても8000時間殆ど下がらないこと。
      NMT2レベルまでは行かぬが、85℃85%湿度に1000年〜3000年時間いれた位では接合力が明確に下がらない射出接合物はある (Ti、銅、ステンレス鋼の一部)
  3. 接合力とは 又 ISOに何が登録されたのか 発明者は更に何を?
    • 射出接合技術による接合力が40MPa程度と非常に高いので接着物に関するISO、JISの基準が陳腐となった。
      日本政府の呼びかけによる各種委員会の努力も頂き、2015年夏にISO登録となった。
      決まったのは「せん断接合強度」測定用の試料形状とその測定実施方法、それと「引張り接合強度」測定用の試料形状である。
      2材が接合や接着をした場合、その接合力を測る基本は確かに「せん断破断強度」と「引張り破断強度」になる。
      しかし私共は、それら接合力値に加えて、「接合力の粘り性」値があると考え、新接合力評価法を実施した。
      例えば、40MPaで破断する物であれば、その80%の32MPaを1000回加えた場合にどうなるか (途中で破断するか、破断しない場合は1000回の動的負荷を与えた後の接合力は幾らかを測定する) 、又、32MPaで破断しなければ34MPaではどうか、36MPaではどうかとUPして行く。
      このことで、接合力には通常には見えない一面、即ち、接合に関する粘り性や頑張り性が見えて来るのである。
      実は、金属の表面微細形状を変えることにより、最高の接合力に至った後も、更に工夫を重ねれば「接合力の粘り性UP」が測り得ることが分かった。
  4. NMT5とは その他の接合力粘り性高い表面処理金属片について
  5. 射出接合物の耐温度衝撃サイクル性
    • 接合力の粘り性の高い射出接合物は耐温度衝撃サイクル性にも優れる。
      実は、これは互いの代理物性である。
  6. 移動機械用の射出接合物、屋外使用機械用の射出接合物
    • ステアリングメンバー
    • ブレーキペダル など
    • 質疑応答

講師

  • 内田 浩司
    アーサー・D・リトル・ジャパン株式会社
    プリンシパル
  • 馬場 俊一
    サンワトレーディング株式会社
    代表取締役
  • 安藤 直樹
    大成プラス 株式会社 技術開発部
    部長

会場

株式会社 技術情報協会
東京都 品川区 西五反田2-29-5 日幸五反田ビル8F
株式会社 技術情報協会の地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 60,000円 (税別) / 64,800円 (税込)
複数名
: 55,000円 (税別) / 59,400円 (税込)

複数名同時受講割引について

  • 2名様以上でお申込みの場合、
    1名あたり 55,000円(税別) / 59,400円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 60,000円(税別) / 64,800円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 110,000円(税別) / 118,800円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 165,000円(税別) / 178,200円(税込)
  • 同一法人内による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 他の割引は併用できません。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2025/3/25 接着不良を未然に防ぎ信頼性の高い接着を行うための必須知識と強度・耐久性の評価・設計法 (2日間講座) オンライン
2025/3/25 接着不良を未然に防ぎ信頼性の高い接着を行うための必須知識と強度・耐久性の評価・設計法 (1日目 基本編) オンライン
2025/3/25 ナノカーボン充填による高分子系複合材料の高機能化 オンライン
2025/3/26 接着不良を未然に防ぎ信頼性の高い接着を行うための必須知識と強度・耐久性の評価・設計法 (2日目 実践編) オンライン
2025/3/26 超親水化・超撥水化のメカニズムと評価および制御技術 オンライン
2025/3/27 「接着接合」の基本的な考え方、信頼性評価および耐久性試験について オンライン
2025/3/27 欧州ELV規則案の解説と自動車、家電分野のプラスチックリサイクル技術動向 オンライン
2025/3/28 粘着性・粘着強さの発現メカニズムの解明・制御と粘着・剥離挙動の観察・評価と応用 オンライン
2025/3/28 押出成形のトラブル対策 Q&A講座 オンライン
2025/3/31 ぬれ性評価入門 オンライン
2025/3/31 SAF (持続可能な航空燃料) の製造技術と国内外の最新動向 オンライン
2025/4/4 自動車、EVにおける熱マネジメント技術の動向と要素技術の解説、今後の展望 オンライン
2025/4/7 易解体性接着材料の設計と開発動向 オンライン
2025/4/11 自動車用プラスチックにおけるリサイクル・アップサイクルの動きと対応 オンライン
2025/4/14 エポキシ樹脂用硬化剤の種類、反応機構、選び方、使い方 オンライン
2025/4/14 粘着性・粘着強さの発現メカニズムの解明・制御と粘着・剥離挙動の観察・評価と応用 オンライン
2025/4/15 自動運転・運転支援に向けた各種センサーを用いた周辺環境認識技術 オンライン
2025/4/15 振動騒音のエネルギー伝達に基づく見通しの良い低振動低騒音設計 オンライン
2025/4/16 ヒートシールのくっつくメカニズムと不具合対策、品質評価 オンライン
2025/4/21 はじめてのプラスチック材料と成形法 オンライン

関連する出版物