技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

水性ポリウレタンの材料設計と架橋構造の制御

水性ポリウレタンの材料設計と架橋構造の制御

~原料の種類と特徴・構造と物性・劣化機構と対策等~
東京都 開催 会場 開催 個別相談付き

概要

本セミナーでは、耐水性、耐久性に優れた水性ポリウレタンの材料設計指針をわかりやすく解説いたします。

開催日

  • 2015年12月9日(水) 10時30分 16時00分

受講対象者

  • ポリウレタンに関連する技術者、品質担当者
    • 塗料
    • 繊維・衣類
    • 接着剤
    • 車両・航空機・船舶・輸送機器
    • 自動車内装品、クッション
    • エンジンのシール・防音
    • ロール・パッキン
    • 医療器具 (ウレタン硬化剤)
    • 人工臓器のシール
    • 保温材・保冷剤
    • 建築材料・内装
    • シール材
    • 各種フィルタ
    • エラストマー
    • ウレタンフォーム など
  • これからポリウレタンを扱う方
  • ポリウレタンで課題を抱えている方

修得知識

  • ポリウレタンの特徴と性能
  • 反応の基礎、原料の種類とその特性
  • 化学構造と高次構造の物性への寄与
  • 水性ポリウレタンの製造法と物性、分子設計因子
  • 架橋の基礎

プログラム

1. 水性ポリウレタンの樹脂設計

(2015年12月9日 10:30〜14:15)

 本講座は成長著しい水性ポリウレタンの合成・物性・構造について、基礎から応用まで理解できる講座となっている。この章では、汎用ポリウレタンおよび水性ポリウレタンの基礎を合成から物性まで学ぶ。

  1. はじめに
    1. ポリウレタンとは
    2. ポリウレタンの開発の流れ
    3. ポリウレタンの用途と需要動向
    4. ポリウレタン設計因子とプロセスサイクル
  2. イソシアナートの化学
    1. 各種活性水素化合物との反応生成物
    2. 活性水素基の反応性の比較
    3. イソシアナートの反応機構
  3. ポリウレタンの合成
    1. 配合比と化学構造 – 重付加の反応理論
      • 線状ポリウレタン
      • 網目状ポリウレタン
    2. 合成法
      • 塊状重合法・溶液重合法・エマルション重合法
      • 塊状重合における合成操作
        • プレポリマー法
        • ワンショット法
      • エマルション法による水性ポリウレタンの合成操作
  4. 原料
    1. ポリオールの種類と特性
      • ポリエーテル系
      • ポリエステル系
      • ポリカーボネート系
      • 肪族系・バイオポリオール
    2. イソシアネートの種類と特性
      • 芳香族系
      • 芳香脂肪族系
      • 脂肪族系
      • 脂環族系
      • 特殊なイソシアナート
    3. 鎖延長剤・架橋剤
    4. 触媒
      • 有機金属系触媒
      • アミン系触媒
  5. ポリウレタンの化学構造と物性発現
    1. ポリウレタン鎖の化学構造の分類
    2. ポリウレタン鎖の高次構造
      • 水素結合の役割
      • 相混合とミクロ相分離
    3. ポリウレタンのゴム弾性への物理架橋の寄与
    4. 物性への構造因子の影響と分子設計マップ
      • イソシアナート・ポリオール・鎖延長剤・架橋剤構造の影響
      • ソフトセグメント/ハードセグメント含量の影響
      • ポリオールの分子量・分子量分布
      • 硬化 (成形) 温度の影響
      • ミクロ相分離の可視化
  6. 水性ポリウレタンの基礎
    1. 製造法
      • 強制乳化法
      • 自己乳化法
      • 水溶性化法
    2. 造膜機構
    3. 塗膜性能
    4. 水性ポリウレタンの研究動向
    • 質疑応答

2. 高機能イソシアネート系水性架橋剤とその応用

(2015年12月9日 14:30〜16:00)

  1. 架橋の基礎
    1. 架橋とは
    2. 架橋の基礎理論
    3. 各種架橋反応
  2. ウレタン架橋と各種物性
    1. 耐薬品性
    2. 耐候性
    3. 耐熱性
    4. 塗膜強伸度特性
    5. 塗膜硬度
    6. 塗膜外観
  3. イソシアネートの水性化
    1. 水性化手法
    2. 水性化イソシアネートの特性
    3. 水性塗料と溶剤塗料
  4. 架橋剤と使い勝手と応用例
    1. 2液型と1液型
    2. 応用例
    • 質疑応答

講師

  • 古川 睦久
    ながさきポリウレタン技術研究所
    代表
  • 福地 崇史
    旭化成ケミカルズ 株式会社 機能性コーティング技術開発部

会場

株式会社 技術情報協会
東京都 品川区 西五反田2-29-5 日幸五反田ビル8F
株式会社 技術情報協会の地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 50,000円 (税別) / 54,000円 (税込)
複数名
: 45,000円 (税別) / 48,600円 (税込)

複数名同時受講割引について

  • 2名様以上でお申込みの場合、
    1名あたり 45,000円(税別) / 48,600円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 50,000円(税別) / 54,000円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 90,000円(税別) / 97,200円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 135,000円(税別) / 145,800円(税込)
  • 同一法人内による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 他の割引は併用できません。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/5/14 熱可塑性エラストマー (TPE) の基礎と生分解性TPEの開発 オンライン
2024/5/15 高分子の結晶化、結晶高次構造の制御、分析解析、その応用 オンライン
2024/5/15 ヒートシールのくっつくメカニズムと不具合対策、品質評価 オンライン
2024/5/15 UV硬化樹脂における硬化不良対策と硬化状態の測定・評価 オンライン
2024/5/16 二軸押出機による混練技術とプロセス最適化 オンライン
2024/5/16 高分子材料における添加剤の基礎知識と分析法、変色の特徴と分析技術 オンライン
2024/5/17 高分子材料のトライボロジー: トライボロジーの基礎から摩耗・摩擦低減技術の手法と特徴まで オンライン
2024/5/20 廃プラスチックの最新リサイクル技術の動向 オンライン
2024/5/20 導電性高分子の基礎と最新の研究動向・応用 オンライン
2024/5/21 高分子材料のモノマー化、解重合反応とケミカルリサイクルの動向 オンライン
2024/5/21 摩擦振動と異音の発生メカニズムと抑制・対処方法 オンライン
2024/5/22 ポリフェニレンサルファイド (PPS) 樹脂の基礎と応用技術の総合知識 オンライン
2024/5/22 マーセル化による天然繊維の樹脂複合化と特性改善 オンライン
2024/5/23 チクソ性 (チキソ性) の基礎と評価および活用方法 オンライン
2024/5/24 UV硬化とEB硬化の基礎と技術比較および応用技術 オンライン
2024/5/24 エポキシ樹脂の実用の基礎知識とフィルム化 & 接着性の付与技術とその応用 オンライン
2024/5/24 高分子材料における添加剤の基礎知識と分析法、変色の特徴と分析技術 オンライン
2024/5/27 熱可塑性エラストマー (TPE) の基礎と生分解性TPEの開発 オンライン
2024/5/28 樹脂成型の知識 オンライン
2024/5/28 プラスチックフィルムにおける各樹脂特性、添加剤・成形加工技術および試験・評価方法 オンライン