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自動車軽量化のための材料・加工・成形技術

自動車軽量化のための材料・加工・成形技術

東京都 開催 会場 開催

開催日

  • 2015年11月26日(木) 10時30分 16時30分

プログラム

第1部. 自動車車両軽量化のための材料・加工技術

(2015年11月26日 10:30〜11:45)

 近年自動車車両の重量は安全規制、ユーザの高級車志向、車載機の装備拡充、性能向上のニーズにより増加傾向にあるが、一方環境対策のための燃費向上などの社会的ニーズが大きいことから車両軽量化の強く要求されている。
 本講座では、基本的な車両軽量化の考え方と、材料技術や、加工技術から車両の軽量化に貢献してきた技術の紹介を行い、今後の課題について述べる。

  1. 環境への対応ニーズ
  2. 車体の軽量化技術
    1. 車両軽量化の目的と方策
    2. 高張力鋼板の採用
    3. ホットスタンピング
    4. 車両へのアルミニウムの採用
      1. 板材・形材・接合
      2. 鍛造材
      3. 鋳造材
    5. 樹脂材料
  3. パワートレインの軽量化技術
    1. パワートレインの軽量化の考え方
    2. プラズマコーティング技術
    3. コンロッドの軽量化技術
  4. 今後の課題
    1. 軽量化材料への置換
    2. 鉄鋼材料の高強度化
    3. 材料の傾斜機能化
    4. 板材の差厚化

第2部. プラスチック材料による自動車の軽量化

(2015年11月26日 12:25〜13:40)

 現在、自動車にとって最大の課題は環境問題、中でも地球温暖化防止である。そのためにハイブリッド車や電気自動車が次世代車として脚光を浴びている。また、軽量化は燃費改善の基本技術として追い求めているが次世代車については一層そのニーズが高い。プラスチックは比重は軽いので軽量化材料として期待はされるが単に置き換えるだけではその効果が薄い。プラスチックを使うに当たってどのように考えれば生涯排出CO2を減らせるかその考え方を紹介する。

  1. 自動車を取り巻く環境とニーズの変化
  2. 地球温暖化の状況と2050年にむけての目標
  3. 地球温暖化防止に対して自動車の取り組み
  4. 軽量化についてプラスチック化の位置づけ
  5. プラスチックによる軽量化、CO2削減効果
    • 事例1. フロントエンドモジュール (素材と部品統合化)
    • 事例2. ドアモジュール (発泡による効果)
    • 事例3. CFRPプロペラシャフト (CFの活かし方)
    • 事例4. 接着による軽量化 (スチールを樹脂で活かす)
  6. 樹脂化による効果的な軽量化とは
  7. 今後の自動車はどうなるか
  8. 高分子に対しての期待

第3部. 自動車におけるCFRPの適用・研究開発動向と今後の展望

(2015年11月26日 13:50〜15:05)

 地球環境対策などの観点からも自動車の軽量化は重要。そうした中、自動車においても軽量高強度材料である炭素繊維強化樹脂 (CFRP) が注目されている。
 本講では、その自動車CFRP化の現状と展望を、いろいろな角度から議論してみたい。

  1. CFRPとは
    1. CF (炭素繊維) の特徴
    2. P (樹脂) の特徴
    3. CFRP (炭素繊維強化樹脂) の特徴
  2. 自動車へのCFRPの適用の現状、研究開発の動向と展望
    1. CFRPの現状開発例 (自動車以外)
    2. 自動車用CFRP開発例
      1. 使用量 (構成材料比較)
      2. 用途と特徴
      3. トヨタの開発例
      4. 欧州の最近の開発例
    3. 採用目的とその変化
  3. 自動車とCFRP、今後の課題、将来展望
    1. ポピュラー化の必要性
    2. 技術開発
      1. 現状技術の定着、継続、改良
      2. 更なる量産化技術開発への挑戦
      3. LCA (ライフサイクルアセスメント) 改善技術
        1. 熱可塑CFRP
        2. リサイクル
        3. バイオFRP (BFRP)
        4. ムリ無駄むらのない設計、工法
        5. 後工程 (接合、塗装)
        6. ビジネスモデル
    3. 産官学 (民) の連携

第4部. 車体軽量化のための発泡成形技術

(2015年11月26日 15:15〜16:30)
 自動車の燃費競争は熾烈であり、エンジンの改良・繊維強化樹脂による金属代替が注目されているが、軽いプラスチックを更に軽くするための発泡成形の取組みも真剣に行われている。
 本講では、近年注目されている微細射出発泡成形とコアバック発泡技術を中心に基礎から解説する。

  1. 発泡成形とは
  2. 発泡成形に用いられる発泡剤
  3. 超臨界流体を用いた微細射出発泡成形
    1. 超臨界流体の特長
    2. 微細発泡成形の基本プロセス
    3. バッチ発泡のプロセス
    4. 古い特許記載のプロセス
    5. MITの基本概念
    6. 微細射出発泡成形の実際
    7. 微細射出発泡成形の設備
    8. 微細射出発泡成形のベネフィット
    9. 微細射出発泡成形のトラブルと対策
    10. 微細射出発泡成形の製品・金型設計
    11. 微細射出発泡成形の実例
  4. コアバック発泡成形
    1. コアバック発泡成形とは
    2. コアバック発泡成形のベネフィット
    3. コアバック発泡成形の技術的ポイント
  5. 発泡成形用材料の動向
  6. 今後の展開

講師

  • 藤川 真一郎
    日産自動車 株式会社 パワートレイン技術企画部
    シニアエキスパート
  • 大庭 敏之
    大庭塾
    代表
  • 影山 裕史
    金沢工業大学 大学院 工学研究科 高信頼ものづくり専攻
    教授
  • 秋元 英郎
    秋元技術士事務所
    所長

会場

東宝土地 株式会社 高橋ビルヂング
東京都 千代田区 神田神保町3-2
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主催

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