技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

次世代自動車とプラスチックの電磁波シールドめっき

次世代自動車とプラスチックの電磁波シールドめっき

愛知県 開催 会場 開催

午前中にトヨタ自動車 (株) の組立工場と溶接工場を見学できます。 (希望者のみ、先着20名)
※工場見学はセミナー参加者の特典ですので、セミナー内容と工場見学の内容に関連性はございません。

開催日

  • 2015年9月2日(水) 7時50分 16時30分

受講対象者

  • 自動車メーカー、自動車部品メーカー、プラスチック素材メーカー等の方

プログラム

 プラスチックの電磁波シールドめっき技術は1985年コンピューターをはじめとする電子機器で始まった。近年、自動車の電子制御化がすすみ、一方で自動車の軽量化の要求は燃費向上の要求とともに強まっている。
 プラスチックの電磁波シールドめっきは自動車部品の一部に使われている。しかし、装飾めっきのような規格はなく、車の車内からエンジンルームまで使われる環境はさまざまで電磁波シールドを必要としている波長は低周波から高周波まで幅が広い。プラスチックの電磁波シールドめっき技術の現状と今後の在り方について述べてみたい。

  1. 電磁波発生源と電磁波シールドの必要性 ~EMI、EMC、ESD~
  2. 無電解めっきによるプラスチックの電磁波シールめっきの歴史
    1. OA機器の電磁波規制と電磁波シールドめっき (1985年―1995年)
    2. 自動車の電子制御と電磁波シールドめっき (1990年―現在
    3. 自動車軽量化とプラスチックの電磁波シールドめっき
    4. 現在採用、採用検討されている自動車部品
  3. 無電解めっきによるプラスチックのシールドめっきのシールド効果
    1. 遠方界と近傍界の概念と電磁波シールド
    2. 電磁波シールド効果の理論 シールド効果dBとノイズ減衰率
    3. 低周波から高周波までノイズ規制の幅が広い自動車
    4. ノイズを発生する機器からのシールドとノイズから電子機器を保護するめっき
  4. プラスチックの無電解めっきのシールド効果の測定
    1. 遠方界3mmのアルミ板に匹敵する高いシールド効果
    2. 近傍界のシールド効果の測定
    3. 自動車に必要な低周波100kHzまでシールド効果の測定
    4. シールドルームを使ったシールド効果の測定
    5. 実際の製品でのシールドルームを使ったシールド効果の測定
    6. ASTMのプラスチックシールドめっきの規格
    7. 自動車のノイズ規制
  5. 無電解シールドめっきができるプラスチック
    1. ポリプロピレン (初めに作られたシールドめっきグレード)
    2. PETガラス強化 (現在評価中)
    3. PPS (150℃―-40℃2000サイクルで抵抗の変化なし)
    4. ABS,ABS/PC (装飾めっきで実績のある材料)
    5. ポリエステル繊維、アラミド繊維 (ガスケットとして多用)
    6. ポリエーテルイミド、液晶ポリマー (実績あるスーパーエンプラ)
  6. 無電解めっきの品質の確認
    1. 抵抗の測定とめっき膜厚の測定
    2. 薄膜めっきのテープによる密着確認 (装飾めっきとの違い)
    3. 長期熱サイクル試験による耐久性の確認 (めっき展性、が悪いとめっきにクラック)
    4. 耐食性試験 (通常は長期湿度試験、エンジンルームは腐食ガス試験)
  7. 無電解めっきの製造工程
    1. 装飾めっきの3-5倍の高い生産性と限られためっき業者
    2. PP,ABS、ポリカ、芳香族ナイロンを共通ラインで量産する製造工程
  8. プラスチックのシールドめっきの設計
    1. 金型、成型の重要性
    2. 薄い均一なめっきを利用した嵌合、スナップジョイント接合
    3. シールドめっきのマスキング
    4. シールドめっき上の装飾塗装、絶縁塗装
    5. 片面シールドめっき (消防車に採用)
  9. 無電解シールドめっき上のめっき
    1. 装飾兼用で使われるシールドめっき
    2. 耐摩耗、耐食性でつけられる酸性無電解ニッケル
    3. エンジンルーム内の耐腐食性ガスの目的でつけられる、電気錫めっき
    4. 低周波の磁界波に有効な鉄めっき、ニッケル鉄合金めっき
  10. 金属のシールドめっき
    1. マグネシウム合金のシールドめっき
    2. アルミニウムのシールドめっき
    3. 銅鉄合金のシールドめっき (低周1波磁界波のシールド効果)
  11. 自動車のシールドめっきの今後
    • 質疑応答・名刺交換

スケジュール

  • 7:50までにJR名古屋駅 太閤口 噴水付近に集合 (場所の詳細は申込後にご連絡いたします。)
  • 8:00〜09:10 バスで移動
  • 9:10〜10:25 工場見学 (見学内容などの詳細は弊社にお問い合わせください。03-5857-4816)
  • 10:25〜11:30 バスで移動
  • 11:30〜12:30 セミナー会場に到着後、各自で昼食
  • 12:30〜16:30 セミナー
    ※道路の混雑状況で多少時間が変更になる場合がございます。

会場

愛知県産業労働センター ウインクあいち

12F 1209

愛知県 名古屋市中村区 名駅4丁目4-38
愛知県産業労働センター ウインクあいちの地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 46,278円 (税別) / 49,980円 (税込)

割引特典について

  • R&D支援センターからの案内登録をご希望の方は、割引特典を受けられます。
    • 1名でお申込みいただいた場合、1名につき43,750円 (税別) / 47,250円 (税込)
    • 複数名で同時にお申し込みいただいた場合、1名につき40,000円 (税別) / 43,200円 (税込)
    • 案内登録をされない方は、1名につき46,278円 (税別) / 49,980円 (税込)

参加特典

午前中にトヨタ自動車の組立工場と溶接工場を見学できます。

  • 出発時間: 午前8時 ※10分前までに集合してください。
  • 集合場所: JR名古屋駅 太閤口 噴水付近 (申込後に詳細をご連絡いたします。)
  • 工場見学の予定時間: 9時15分~10時25分
    ※貸切バスでの移動になります。道路の混雑状況などにより多少時間が変更になる場合がございます。あらかじめご了承ください。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/5/21 電子デバイス製造工程の不良・不具合を防ぐための オンライン
2024/5/22 防汚コーティング技術の総合知識 オンライン
2024/5/22 プラズマCVD (化学気相堆積) 装置による高品質薄膜の成膜技術、および量産化対応 オンライン
2024/5/24 基材表面への防曇性付与と持続性の向上 オンライン
2024/5/24 塗膜の濡れ・付着・密着コントロールとトラブル対策 オンライン
2024/5/24 高分子材料における添加剤の基礎知識と分析法、変色の特徴と分析技術 オンライン
2024/5/28 インターフェアのメカニズムとEMC設計の基礎技術 会場
2024/5/28 自動車シートの座りを人間工学の眼で観る オンライン
2024/5/29 次世代バイオプラスチックの台頭と破壊的イノベーションのすすめ オンライン
2024/5/29 ぬれ性のメカニズムと制御・測定技術 オンライン
2024/5/29 化粧品粉体の基礎と表面処理 オンライン
2024/5/30 めっき膜の密着性改善・剥離対策の考え方と分析・解析手法 オンライン
2024/5/30 EV用モータの技術トレンド 東京都 会場・オンライン
2024/5/30 高分子材料の構造・物性とラマン・赤外分光法による評価 オンライン
2024/5/30 炭素繊維強化プラスチック (CFRP) オンライン
2024/5/30 自動車産業のサプライチェーンと業界動向 オンライン
2024/5/31 車載半導体の最新技術と今後の動向 オンライン
2024/6/3 防汚コーティング技術の総合知識 オンライン
2024/6/4 プラズマCVD (化学気相堆積) 装置による高品質薄膜の成膜技術、および量産化対応 オンライン
2024/6/5 顔料の分散安定化と使いこなし術 オンライン

関連する出版物

発行年月
2024/2/29 プラスチックのリサイクルと再生材の改質技術
2024/1/31 車室内空間の快適性向上と最適設計技術
2023/11/14 x/zEV用電池の拡大 (目標、現状とグローバルな態勢) [書籍 + PDF版]
2023/11/14 x/zEV用電池の拡大 (目標、現状とグローバルな態勢)
2023/9/1 プラ容器 vs 紙包装 vs パウチ包装市場の現状と展望 [書籍 + PDF版]
2023/9/1 プラ容器 vs 紙包装 vs パウチ包装市場の現状と展望
2023/8/31 “ぬれ性“の制御と表面処理・改質技術
2023/7/6 x/zEVへの転換2023 (各国の現状、目標と課題) [書籍 + PDF版]
2023/7/6 x/zEVへの転換2023 (各国の現状、目標と課題)
2023/5/31 塗布・乾燥のトラブル対策
2023/5/12 2023年版 EMC・ノイズ対策市場の実態と将来展望
2022/12/31 容器包装材料の環境対応とリサイクル技術
2022/10/5 世界のプラスチックリサイクル 最新業界レポート
2022/6/30 自動運転車に向けた電子機器・部品の開発と制御技術
2022/5/31 自動車マルチマテリアルに向けた樹脂複合材料の開発
2022/5/20 コーティング技術の基礎と実践的トラブル対応
2022/5/6 EV、PHEV、HEVと燃料電池車の環境・走行性能分析 (書籍版)
2022/5/6 EV、PHEV、HEVと燃料電池車の環境・走行性能分析 (書籍+PDF版)
2022/4/15 2022年版 スマートモビリティ市場の実態と将来展望
2022/2/4 世界のxEV、車載用LIB・LIB材料 最新業界レポート