技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

注射剤製造における無菌操作法・最終滅菌法の違いをふまえたバリデーションと選択法

注射剤製造における無菌操作法・最終滅菌法の違いをふまえたバリデーションと選択法

~無菌性を確保するための製剤設計 / 製造法 / バリデーション~
東京都 開催 会場 開催

概要

本セミナーでは、最終滅菌法による無菌医薬品の製造及び、無菌操作法による無菌医薬品の製造におけるバリデーションのポイントを注射剤の剤形別に実例を挙げて分かりやすく解説いたします。

開催日

  • 2014年5月22日(木) 10時30分 16時30分

受講対象者

  • 注射剤製造に関連する技術者、管理者、品質担当者
  • 医薬品・製薬における担当者、管理者
    • GMP適合性試験
    • 分析法バリデーション
    • コンピュータバリデーション
    • 注射剤バリデーション
    • 洗浄バリデーション

修得知識

  • 注射剤製造における無菌操作法/最終滅菌法の選択方法、留意点
  • 無菌医薬品製造における剤形別バリデーションの具体的実施法
  • 注射剤製造におけるプロセスバリデーション実施時の留意点

プログラム

 注射剤に共通な重要品質特性は、無菌性の確保、エンドトキシン (発熱性物質) の除去、不溶性異物 (不溶性微粒子) の管理が重要である。
 この重要品質特性のひとつである無菌性を保証するためには主薬が水溶液の状態で熱に対して安定であれば最終滅菌法を熱に対して不安定であれば無菌操作法により製造する必要がある。本講座では製薬企業及び製薬企業以外のお方で初めて注射剤に関係するお方に向けて注射剤の製剤設計において無菌操作法又は最終滅菌法の選択法について演者の30数年から得たノウハウを実例を挙げて分かりやすく解説する。
 また、初任者に対して指導・教育するお方が改めて注射剤の知識を整理し、どのように指導するかを学ぶのにも役立ちます。
 また本講座では無菌操作法・最終滅菌法における無菌医薬品の製造におけるバリデーションの留意点について注射剤の剤形別に実例を挙げて分かりやすく解説するとともにICHQ8が求めている注射剤の製剤設計についても解説します。

  1. 製剤総則
    1. 注射剤の定義
    2. 輸液剤の定義
    3. 埋め込み注射剤の定義
    4. 持続性注射剤の定義
    5. プレフィルドシリンジ製剤
  2. 注射剤の要求品質
    1. 無菌性
    2. エンドトキシンフリー
    3. 浸透圧
    4. pH
    5. 局所刺激
    6. 不溶性異物 (不溶性微粒子)
    7. 主薬の含量
  3. ICHQ8の要求事項
    1. 製剤開発に関するガイドライン
      1. 製剤開発の経緯
    2. 製剤開発に関するガイドライン補遺
      1. 製剤開発の要素
  4. 注射剤の溶媒と添加剤
    1. 溶媒
      • 注射用水
      • 注射用油
    2. 添加剤
      • 緩衝剤
      • 等張化剤
      • 抗酸化剤
      • 保存剤
      • 増粘剤
  5. 容器・栓
    1. アンプル
    2. バイアル
    3. ゴム栓
    4. プラスチック容器
      • 輸液ボトル
      • プレフィルドシリンジ
  6. 製剤設計
    1. 水性注 (溶液注)
    2. 懸濁注
    3. 凍結乾燥注
    4. 粉末注射剤
  7. 注射剤の剤形と製造法
    1. 最終滅菌法
      1. 主薬が熱に対して安定な水性注
    2. 無菌操作法
      1. 主薬が熱に対して不安定な水性注
      2. 懸濁注
      3. 凍結乾燥注
  8. プロセスバリデーション
    1. 薬液の無菌濾過
    2. アンプル滅菌トンネルによるエンドトキシンフリー
    3. 高圧蒸気滅菌
    4. 乾熱滅菌
    5. 限外濾過膜によるエンドトキシンフリー
  9. プロセスシミュレーション
  10. 無菌操作法のバリデーションの留意点
    1. 懸濁注
    2. 凍結乾燥注
    3. 水性注
  11. 最終滅菌法のバリデーションの留意点
    1. 製品の無菌性保証
    2. 性能適格性評価
    • 質疑応答

講師

  • 長岡 明正
    元 塩野義製薬 株式会社 製造部 次長

会場

品川区立総合区民会館 きゅりあん

5F 第3講習室

東京都 品川区 東大井5丁目18-1
品川区立総合区民会館 きゅりあんの地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 42,750円 (税別) / 46,170円 (税込)
複数名
: 22,500円 (税別) / 24,300円 (税込)

複数名同時受講の割引特典について

  • 2名同時申込みで1名分無料
    • 1名あたり定価半額の22,500円(税別) / 24,300円 (税込)
    • 2名様ともS&T会員登録をしていただいた場合に限ります。
    • 同一法人内(グループ会社でも可)による2名同時申込みのみ適用いたします。
    • 3名様以上のお申込みの場合、上記1名あたりの金額で受講できます。
    • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
    • 請求書および領収書は1名様ごとに発行可能です。
      申込みフォームの通信欄に「請求書1名ごと発行」と記入ください。
    • 他の割引は併用できません。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2025/1/27 局方/GMPに対応する不純物の評価・管理及び原薬出発物質の選定/妥当性/CQA・CPP設定 オンライン
2025/1/27 洗浄バリデーションでの洗浄方法選択、残留限度値とホールドタイム設定 オンライン
2025/1/27 体外診断用医薬品の保険申請戦略と申請書の書き方 オンライン
2025/1/27 遺伝子治療用製品・細胞医薬品・ウイルスベクターにおける承認申請・審査と品質管理・品質評価/ 非臨床安全性評価/臨床開発 全4コース (4日間) オンライン
2025/1/27 遺伝子治療用製品・細胞医薬品・ウイルスベクターにおける承認申請・審査と品質管理・品質評価/ 非臨床安全性評価/臨床開発 全4コース (4日間) オンライン
2025/1/27 遺伝子治療用製品・細胞医薬品・ウイルスベクターコース (Aコース: 製造・品質試験/分析編) オンライン
2025/1/27 希少疾患治療薬開発にむけた治療薬開発の最新戦略とアプローチ オンライン
2025/1/28 遺伝子治療薬の開発・薬事戦略と承認取得 オンライン
2025/1/28 QA担当者が抑えるべきGMP適合性調査対応と査察当局による指摘事例と対策 オンライン
2025/1/29 製造管理/品質保証担当者の質を高めるための教育訓練 オンライン
2025/1/29 洗浄バリデーションの基礎と残留許容値、回収率設定の科学的根拠の示し方 オンライン
2025/1/29 炎症性腸疾患における治療・薬剤選択の実際と今後の展望 オンライン
2025/1/29 医薬品企業における英文契約書読み方基礎講座 オンライン
2025/1/30 医薬品凍結乾燥の条件設定、設備、バリデーション、スケールアップおよび失敗事例と対策 東京都 会場・オンライン
2025/1/30 一般医薬品向け: CTD-M2作成 / 規格及び試験方法と分析法バリデーション / 技術移転と同等性評価 (全3コース) オンライン
2025/1/30 CTD-M2 (CMC) 作成セミナー オンライン
2025/1/30 一般医薬品における有効期間を考慮した規格及び試験方法の設定と分析法バリデーションの実施方法 オンライン
2025/1/30 一般医薬品における技術移転 (製法・試験法) の手順と同等性の評価方法 オンライン
2025/1/30 変更管理・逸脱管理 (リスクのクラス分類と運用の留意点) オンライン
2025/1/30 導入品 (アカデミアへの委託試験も含む) の信頼性基準対応と信頼性基準試験の生データの取扱い オンライン

関連する出版物

発行年月
2011/9/25 クリーンルーム 技術開発実態分析調査報告書
2011/9/1 厚労省ER/ES指針対応実施の手引き
2011/8/29 グローバルスタンダード対応のためのCSV実施方法
2011/8/24 厚生労働省「コンピュータ化システム適正管理GL」対応 "SOP作成"実践講座
2011/8/3 「回顧的バリデーション」および「リスクアセスメント」実施方法
2011/7/10 抗癌剤 技術開発実態分析調査報告書
2011/7/5 分析機器やLIMSのバリデーションとER/ES指針
2011/7/1 コンピュータバリデーション実施の手引き
2011/6/29 3極申請対応をふまえた不純物の規格設定と不純物プロファイル管理
2011/5/26 厚生労働省ER/ES指針、21 CFR Part 11とコンピュータバリデーション (中級編)
2011/5/25 超入門 厚生労働省ER/ES指針、21 CFR Part 11とコンピュータバリデーション
2011/4/20 厚生労働省「コンピュータ化システム適正管理ガイドライン」対応実践講座
2011/1/28 3極GMP/局方における無菌性保証と査察対応
2011/1/25 供給者監査実施のノウハウと注意点
2010/12/1 「コンピュータ化システム適正管理ガイドライン」対応準備の手引き
2010/11/29 FDA Part11査察再開と欧州ANNEX11要求対応
2010/11/25 EDC適合性調査と医療機関事前対応
2010/8/20 3極GMP査察対応シリーズ
2010/5/27 CMCレギュレーションとドラッグマスターファイル(DMF)作成入門
2010/4/20 高血圧対応製品の研究開発動向と市場分析