技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

定置用・電力貯蔵用リチウムイオン電池の開発動向と評価技術

電力不足の影響から電力貯蔵システムの普及拡大が見込まれている

定置用・電力貯蔵用リチウムイオン電池の開発動向と評価技術

東京都 開催 会場 開催

概要

本セミナーでは、電力貯蔵システム用リチウムイオン電池について基礎から解説し、求められる性能と開発動向、劣化要因と評価技術について詳解いたします。

開催日

  • 2011年8月30日(火) 12時30分 16時30分

受講対象者

  • 定置用・電力貯蔵用リチウムイオン電池に関連する技術者、管理者、品質担当者
  • エネルギーに関連する技術者、品質担当者、マーケティング担当者

修得知識

  • 電力貯蔵システム用リチウムイオン電池の基礎
  • 電力貯蔵システム用リチウムイオン電池に求められる性能
  • 電力貯蔵システム用リチウムイオン電池の開発動向
  • 定置用リチウムイオン電池の劣化要因
  • 定置用リチウムイオン電池の評価

プログラム

第1部 電力貯蔵システム用リチウムイオン電池に求められる性能と開発動向 (12:30~14:10)

 先頃の東日本大震災に伴う東京電力福島原子力発電所の事故により、原子力発電施設の安全性に対する懸念が拡大しており、再生可能エネルギーへの転換の動きがこれまで以上に加速することが予測される。
 太陽光発電などの再生可能エネルギー発電システムの最大の課題は、いかに安定的かつ弾力的にエネルギー供給ができるかにあり、その鍵を握るのが電力貯蔵用蓄電システムであり、中でも電力貯蔵用リチウムイオン電池にかけられる期待は非常に大きい。
 本講では、電力貯蔵用リチウムイオン電池の現状および主要各社の動向を紹介するとともに、電力貯蔵用リチウムイオン電池の性能、コスト、寿命、安全性などの課題、および今後の展望について分かり易く解説する。

  1. 電力貯蔵用蓄電システムの必要性 (イントロダクション)
  2. 電力貯蔵用蓄電システムの種類と特徴
    1. 電力貯蔵用蓄電池の種類と特徴
    2. 電力貯蔵用ニッケル水素電池
    3. 電力貯蔵用NAS電池
    4. 電力貯蔵用各種キャパシタ
  3. 電力貯蔵用リチウムイオン電池の現状
    1. 主要各社の動向
    2. 電力貯蔵用リチウムイオン電池の仕様
    3. 電力貯蔵用とEV用リチウムイオン電池
    4. 電力貯蔵用リチウムイオン電池の現状の課題
      • 性能
      • コスト
      • 寿命
      • 安全性
  4. 今後の展望と課題
    • 質疑応答

第2部 定置用リチウムイオン電池の評価技術 (14:20~16:30)

1. 安全性・信頼性試験

 家庭用電池電力貯蔵システムが普及すれば電力消費量が少ない夜間に電力貯蔵ができ、大きな負荷平準化効果が期待される。住宅やマンション等に蓄電池を設置する場合、安全性・信頼性が重要な課題となる。
 本講演では定置用リチウムイオン電池に必要な安全性・信頼性評価技術について解説する。

  1. はじめに
  2. 安全性試験の規格について
  3. 安全性・信頼性試験の事例
    1. UN勧告試験
    2. 内部短絡 (釘刺し) 試験
    3. 過充電試験
    4. 発生ガス回収分析
  4. まとめ
  5. 分析・評価試験
2. 分析・評価試験

 地球温暖化防止には化石燃料を用いないクリーン&グリーンエネルギーへの転換が必要であり、蓄電技術は特に重要な役割を担っている。携帯端末用や車載用、固定用として市販化されたリチウムイオン2次電池 (LIB) は蓄電池としての更なる安全性の向上と容量アップ、長寿命化、ハイレート化が求められ、日進月歩で開発が進められている。
 本講演では定置型モジュールに用いられる比較的大型なLIBセルの劣化原因究明方法について解説する。

  • はじめに
  • 電池開発と分析・評価の関係
  • 概観観察、X線撮影
  • 解体
  • 組成分析、定量分析
  • 正極材/負極材の観察、分析、劣化解析
  • 化学結合状態分析とシミュレーション技術
  • まとめと今後の展望
  • 質疑応答 (第2部 1・2共通)

講師

  • 関 勝男
    ヴィックス
    代表
  • 戸塚 裕文
    (株)コベルコ科研
    研究員
  • 渡部 孝
    株式会社コベルコ科研 エレクトロニクス事業部 技術部
    主任研究員

会場

連合会館

4階 401会議室

東京都 千代田区 神田駿河台三丁目2-11
連合会館の地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 41,905円 (税別) / 44,000円 (税込)
複数名
: 34,905円 (税別) / 36,650円 (税込)

複数名同時受講の割引特典について

  • 2名で参加の場合、1名につき 7,350円割引
  • 3名で参加の場合、1名につき 10,500円割引 (同一法人に限ります)
本セミナーは終了いたしました。

関連する出版物

発行年月
2020/4/17 2020年版 蓄電池・キャパシタ市場の実態と将来展望
2020/3/19 低炭素社会とバッテリーアグリゲーション
2020/1/24 2020年版 太陽光発電市場・技術の実態と将来展望
2019/12/13 2020年版 次世代自動車市場・技術の実態と将来展望
2019/11/29 リチウムイオン電池の分析、解析と評価技術 事例集
2019/11/15 2020年版 燃料電池市場・技術の実態と将来展望
2019/9/20 2019年版 リチウムイオン電池市場の実態と将来展望
2019/9/20 2019年版 スマートグリッド市場の実態と将来展望
2019/5/24 2019年版 蓄電池・キャパシタ市場の実態と将来展望
2019/4/19 2019年版 スマートエネルギー市場の実態と将来展望
2019/4/1 車載用LIBの急速充電性能・耐久性と市場
2019/3/22 2019年版 二次電池市場・技術の実態と将来展望
2019/3/22 2020年版 二次電池市場・技術の実態と将来展望
2019/2/22 2019年版 車載用・産業用蓄電池市場の実態と将来展望
2019/1/31 マテリアルズ・インフォマティクスによる材料開発と活用集
2019/1/25 2019年版 太陽光発電市場・技術の実態と将来展望
2018/12/14 2019年版 次世代自動車市場・技術の実態と将来展望
2018/11/30 EV・HEV向け電子部品、電装品開発とその最新事例
2018/11/16 2019年版 燃料電池市場・技術の実態と将来展望
2018/10/31 リチウムイオン電池における高容量化・高電圧化技術と安全対策