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分析法バリデーション実務集

分析法バリデーション実務集

~統計解析 / 分析能パラメータ / システム適合性試験 / 試験室管理 / 査察対応 / よくあるQ&A~

目次

第1章 分析法バリデーション実施のための統計解析

  • 1.正規分布と標準偏差、相対標準偏差
  • 2.分析法バリデーションに必要な試験数
  • 3.第1 種の過誤と第2 種の過誤
  • 4.母平均、母分散の信頼区間の推定
  • 5.最小二乗法による検量線の作成
  • 6.相関係数

第2章 分析法バリデーションと分析能パラメータ

  • 1.分析法作成段階での分析法バリデーション
  • 2.申請・商業生産段階の分析法バリデーション
    • 2.1 特異性
    • 2.2 直線性
    • 2.3 範囲
    • 2.4 真度
    • 2.5 併行精度
    • 2.6 室内再現精度
    • 2.7 検出限界
    • 2.8 定量限界
    • 2.9 頑健性
      • (1) 種々の分析法に共通する変動因子
      • (2) 液体クロマトグラフィーの代表的な変動因子
      • (3) ガスクロマトグラフィーの代表的な変動因子
      • (4) 薄層クロマトグラフィーの代表的な変動因子

第3章 分析法バリデーションの実施例

  • 1.確認試験
    • 1.1 呈色反応
    • 1.2 赤外吸収スペクトル測定法
    • 1.3 薄層クロマトグラフィー
  • 2.純度試験
    • 2.1 LC による不純物の定量
      • (1) 特異性
      • (2) 直線性
      • (3) 真度
      • (4) 併行精度
      • (5) 室内再現精度 (枝分かれ実験)
      • (6) 範囲
      • (7) 定量限界
        • ① 視覚的評価に基づく方法
        • ② レスポンスの標準偏差と検量線の傾きに基づく方法 (他事例)
    • 2.2 重金属
      • (1) 特異性
      • (2) 検出限界
  • 3.定量法
    • 3.1 LC による有効成分の定量
      • (1) 特異性
      • (2) 直線性
      • (3) 真度および精度
      • (4) 併行精度

第4章 システム適合性試験実施の留意事項

  • 1.システム適合性で用いられるパラメータ
    • 1.1 溶出順
    • 1.2 分離度
    • 1.3 シンメトリー係数
    • 1.4 理論段数
    • 1.5 保持時間の再現性
    • 1.6 面積の再現性
  • 2.適合性試験の設定
    • 2.1 システムの性能
    • 2.2 システムの再現性
    • 2.3 検出の確認

第5章 品質試験実施における試験検査室管理のポイント

  • 1.検体・標準物質 (標準品) ・試薬試液などに関連した管理法
    • 1.1 検体
    • 1.2 標準物質 (標準品)
    • 1.3 試薬・試液
    • 1.4 検体のサンプリングに関連した管理法
    • 1.5 試験結果の記録や措置に関連した管理法
    • 1.6 OOS (規格外試験検査結果) の判断・調査・対応のポイント
      • (1) フェーズⅠ:試験室調査
      • (2) フェーズⅡ:全面的な調査

第6章 PIC/S-GMP ガイドライン対応を踏まえた最新動向

  • 1.参考品等の保管
    • 1.1 保管量
    • 1.2 保管場所
    • 1.3 保管条件
    • 1.4 保管期間 (製剤工場)
    • 1.5 保管すべき範囲
  • 2.安定性モニタリング
    • 2.1 測定項目
    • 2.2 実施頻度
    • 2.3 測定間隔
    • 2.4 検体の保存条件
  • 3.原料等の供給者管理
  • 4.その他
    • 4.1 全梱包の原料確認試験の要求
    • 4.2 試験検査室のPIC/S査察における留意点
      • ① ラボの文書
      • ② 試薬・標準品・試料に係る文書
      • ③ 分析機器
      • ④ 試験用水

第7章 よくあるQ&A集

  • 統計解析に関するQ&A
    • Q. 母集団と統計量とは?
    • Q. 母平均および母分散の区間推定の意義は?
    • Q. 区間推定のために用いる統計表は?
    • Q. 有意水準とは?
    • Q. 第1種の過誤 (生産者危険) 、第2種の過誤 (消費者危険) とは?
    • Q. 母平均の区間推定は正規分布とt分布のどちらを用いるか?
    • Q. 分散分析の有効な活用方法とは?
    • Q. 不純物とマトリックスの役割は?
    • Q. 強制分解物との関係は?
    • Q. 主薬と不純物の適切な質量比は?
    • Q. ピーク純度試験 (ピーク単一性試験) とは?
    • Q. 定量法におけるLC法および滴定法の特異性とは?
  • 直線性における評価方法/判定基準Q&A
    • Q. 直線が原点付近を通らない場合は、どのような対応が必要か?
    • Q. 最小二乗法で検量線のy=ax+bを計算する必要はないのか?
  • 範囲における評価方法/判定基準Q&A
    • Q. 不純物の定量における適切な濃度範囲は?
    • Q. 分析法の直線性、真度及び精度が容認できる程度であることを確認することによって、 範囲を立証するとなっているが、容認できる真度及び精度とは?
  • 真度における評価方法/判定基準Q&A
    • Q. 真度を求める際に必要な繰り返し数は?
    • Q. 類縁物質の標準品を用いて真度を求める必要はあるか?
    • Q. 固体の主薬に類縁物質を添加する場合、液でも可能か?
    • Q. 母平均の95%信頼区間に100%が入らなければならない?
  • 精度における評価/判定基準Q&A
    • Q. 併行精度を求める場合の繰り返し回数は?
    • Q. 併行精度を求める場合、3濃度について3回ずつ繰り返し分析するのと、 試験濃度の100%に相当する濃度で6回繰り返し分析するのとではどちらが良いか?
    • Q. 併行精度を求める際に一元配置分散分析で何が分かるのか?
    • Q. 室内再現精度を求める場合、同じ変動要因の繰り返し数をどのようにすべきか?
    • Q. 検討が必要な代表的な変動要因は、試験日、試験者、装置などとあるが、 最低限どの項目を変動してばらつきを確認すべきか?
    • Q. 室内再現精度について群間 (試験日、試験者、装置など) と群内 (誤差) の解析は必要か?
  • 検出限界・定量限界における評価/判定基準Q&A
    • Q. 「視覚的評価に基づく方法」「シグナル対ノイズに基づく方法」「レスポンスの標準偏差と 検量線の傾きに基づく方法」のうち定量限界および検出限界を推定する方法として どれが最も良いか?
    • Q. 「視覚的評価に基づく方法」による定量限界および検出限界の確認とは 具体的にどのような場合を指しているのか?
    • Q. 計算又は外挿によって検出限界・定量限界の推定値を得た場合には、何故、別途分析を行い、 この推定値が妥当であることを示す必要があるのか?
    • Q. 定量限界・検出限界の妥当性を確認する場合、「シグナル対ノイズに基づく方法」により得られた 数値について確認するのか、それとも「レスポンスの標準偏差と検量線の傾きに基づく方法」に より得た数値について確認すべきか?
    • Q. 定量限界を求める場合、試験の繰り返し数は6回がよいのか?
    • Q. 定量限界における「視覚的評価に基づく方法」で 「分析対象物が許容できる適切な精度と真度」とはどの程度とすべきか?
    • Q. 定量限界・検出限界を求める場合、 原薬やプラセボを加えた不純物の添加溶液を用いるべきか?
    • Q. 類縁物質が未知化合物の場合、 類縁物質の基準品として何を用いてバリデーションをすべきか?

執筆者

高橋 謙一

合同会社 KMT Pharm. Consulting Japan
CMC開発推進部

部長

出版社

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お問い合わせ

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体裁・ページ数

B5判 並製本 73ページ

ISBNコード

978-4-905507-16-1

発行年月

2017年5月

販売元

tech-seminar.jp

価格

30,000円 (税別) / 33,000円 (税込)

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