技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

工場排熱の有効利用に向けた要素技術開発と導入事例

工場排熱の有効利用に向けた要素技術開発と導入事例

~バイナリー発電・熱電変換・吸着式冷凍機・スターリングエンジン~
東京都 開催 会場 開催

概要

本セミナーは、熱利用技術の高性能化、および導入の実際について解説いたします。

開催日

  • 2014年10月17日(金) 10時30分 16時20分

受講対象者

  • 工場排熱の有効利用を考えている企業担当者

修得知識

  • 普及型発電システムの仕組みと特徴、導入メリット
  • 製鉄所における熱電発電実証試験の事例、今後の展望について
  • 吸着式冷凍機の原理や特性、導入事例について

プログラム

第1部 小型バイナリー発電装置・水蒸気発電装置による未利用熱の有効活用

工場では今まで廃棄されていた低位熱エネルギーを電気エネルギーとして利用することが期待されている。従来の熱発電は、大規模プラントもしくは微小電力のデバイスが多く、大多数の工場の排熱実態に合わずに普及には至らなかった。 近年になり、容積型膨張機の小型化と高効率化が進み、工場の排熱実態に合った普及型の発電システムが開発されている。 その仕組みと特徴、導入メリットについて紹介する。
  1. エネルギー利用の現況
    1. 未利用エネルギーへの期待
    2. 小型発電装置の種類
    3. 小型発電装置の特徴
    4. 開発コンセプト
  2. バイナリー発電装置
    1. バイナリー発電装置のメカニズム
    2. 膨張機の種類
    3. 各社のバイナリー発電装置
    4. バイナリー発電装置の課題
  3. 水蒸気発電装置
    1. 水蒸気発電装置のメカニズム
    2. 水蒸気発電装置の課題
  4. 工場での熱発電とカスケード利用
    • 質疑応答・名刺交換

第2部 熱電発電技術による製鉄所排熱有効利用システムの実証事例

温度差による熱起電力を利用した熱電発電は未利用熱エネルギーを有効利用できる技術の一つである。本講演では、熱電発電技術適用の背景、熱電発電の特長から、製鉄所における熱電発電実証試験の事例、今後の展望などを紹介する。
  1. 製鉄プロセスとエネルギー
  2. これまでの省エネルギー技術
  3. 熱電発電について
  4. 製鉄所排熱を利用した熱電発電技術
    1. 熱電発電モジュール
    2. 熱電発電ユニット
    3. 熱電発電システム
    4. 熱電発電実証実験の概要
    5. 熱電発電実証実験結果
  5. 今後の展望
  6. まとめ
    • 質疑応答・名刺交換

第3部 吸着式冷凍機による80℃以下の低温排熱利用技術と導入事例

吸着式冷凍機がどのような所に利用され、どのようなシステムで省エネルギー化に貢献しているのかを原理や特性を元に、導入事例を交えて紹介させて頂きます。これにより、現在利用できていない「低温排熱」を有効利用できる可能性を知って頂くことで、省エネルギー方法の知識を増やして頂き、さらなるエネルギーのスマート化を推進して頂けることに期待する内容となっております。
  1. はじめに
    1. 吸着式冷凍機の歴史
    2. 温熱による冷熱供給原理
    3. 近年、なぜ吸着式冷凍機が注目されているのか?
  2. 熱駆動冷凍機の特性について
    1. 熱駆動冷凍機の種類と特性
    2. シリカゲル系吸着式冷凍機の特性
      1. 利用可能な熱源や温度
      2. 冷水の出力温度
      3. 出力とCOP
  3. 大型吸着式冷凍機の導入事例
    1. 導入規模とコストパフォーマンス
    2. 導入検討について (マッチング場所や使用方法)
    3. 印刷工場の冷水プロセスへの導入事例
    4. ガスタービン発電機の吸気冷却への導入事例
  4. 小型吸着式冷凍機について
    1. 開発経緯 (市場ニーズ)
    2. 現状の市場性
  5. 今後の吸着式冷凍機の可能性について
    1. 応用が期待される熱源と冷水供給先
    2. 今後の市場
    • 質疑応答・名刺交換

第4部 排熱回収小型スターリングエンジンの開発

  1. はじめに
    1. 排熱のあるところ
    2. 排熱は資源かゴミか
    3. エントロピ,エクセルギの考え方 ― お金と熱の類似性 ―
  2. 熱機関とスケールメリット
    1. カルノー機関
    2. 容積型と速度型
    3. ランキンサイクルとスターリングサイクル
  3. 現状のスターリング機関
    1. 海外事例
    2. 国内事例 (軍用を含む)
    3. 現状スターリング機関のまとめ
    4. 過去の開発事例・失敗から学ぶもの ―ムーンライト計画・サンシャイン計画―
  4. 規制緩和と再生可能エネルギー
    1. スターリングエンジンの規制緩和
    2. バイナリサイクルの規制緩和効果は?
    3. バイオマス・廃棄物エネルギとスターリングエンジン
  5. 排熱回収とスターリング機関
    1. 排熱回収におけるスターリング機関の問題点
    2. 排熱回収用スターリン機関を作るには・・・
  6. 排熱回収スターリング機関の技術開発
    1. 循環流式スターリング機関
    2. 多段式スターリング機関
    3. 凝縮性流体混合 (二流体) 作動流体
  7. 最新開発・商品化動向
    1. 市場予想 (排熱利用)
    2. 市場予想 (廃棄物・バイオマス燃焼)
    • 質疑応答

講師

  • 藤岡 完
    アネスト岩田(株) 圧縮機事業部 開発・技術部 開発企画グループ
    マネージャー
  • 黒木 高志
    JFEスチール(株) スチール研究所 環境プロセス研究部
    主任研究員
  • 澤井 真悟
    ユニオンテクノ(株) 製造部
    リーダー
  • 宮内 正裕
    ADMIEXCOエンジン設計(株)
    代表取締役

会場

江東区役所 商工情報センター (カメリアプラザ)

5F 第2研修室

東京都 江東区 亀戸2-19-1
江東区役所 商工情報センター (カメリアプラザ)の地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 47,500円 (税別) / 51,300円 (税込)
複数名
: 25,000円 (税別) / 27,000円 (税込)

複数名同時受講の割引特典について

  • 2名同時申込みで1名分無料
    • 1名あたり定価半額の25,000円(税別) / 27,000円 (税込)
    • 2名様ともS&T会員登録をしていただいた場合に限ります。
    • 同一法人内(グループ会社でも可)による2名同時申込みのみ適用いたします。
    • 3名様以上のお申込みの場合、上記1名あたりの金額で受講できます。
    • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
    • 請求書および領収書は1名様ごとに発行可能です。
      申込みフォームの通信欄に「請求書1名ごと発行」と記入ください。
    • 他の割引は併用できません。
本セミナーは終了いたしました。