信頼性、高効率化、長寿命化を実践するための
太陽光発電システムにおける出力最大化のための設計・評価と診断技術
信頼性と効率を高める太陽光発電システムを最大活用する方法を学び、長寿命化と最大効率への運用を目指そう!
概要
本セミナーでは、 太陽光発電システム に必要な横断的な知識領域について、学術面と実用面を織り交ぜながら、システムに関する理解を深めていただきます。
開催日
2010年5月17日(月) 10時30分~17時30分
受講対象者
- 太陽光発電システムの初心者
- これから太陽光発電システムに関する仕事に携わる方
- 太陽光発電システムに関して改めて基礎を学びたい方
修得知識
- 太陽光発電をシステム設計する上での基礎的な原理
- 太陽光発電の実用面
予備知識
- 太陽光発電システムの基礎的な知識があると望ましい。
プログラム
- 太陽光
- 日射強度と日射量
- 単位と関係
- 日本の全天日射量分布
- 傾斜角・方位に対する日射量
- 傾斜角・方位を選択できる場合、最適な角度を選択する。
北傾斜面は使わない。
- 波長分布
- 直達光と散乱光
- 太陽光分光分布と分光感度
- エアマス
- 波長分布との整合性が高い、広い分光感度を有する太陽電池が優れている。
- 太陽電池出力
- 環境因子に対する出力の変化
- 基準状態と変換効率
- 各環境因子に対するI-V特性の変化
- 各環境因子に対する出力の変化
- 等価回路と直列抵抗
- 太陽電池セルの等価回路
- 直列抵抗による変換効率の変化
- システムの配線に関しては、極力ケーブル長を抑え、
直列抵抗の減少、FFの最大化を図る。
- 太陽電池アレイのFFの最大化
- モジュールのI-V特性とアレイのI-V特性
- バイパスダイオードの働きとモジュールストリングのI-V特性
- モジュールの最適構成によるアレイFFの最大化
- モジュールの組み合わせにより、ストリングにおける電流、ストリング電圧をなるべく揃え、
僅かでもアレイのFF が最大になるようにする。
- 住宅用太陽電池アレイ
- 各方位面の日射量推移
- 各方位面の出力を生かした太陽電池アレイの最適構成
- モジュールのストリングで、直並列数を調整し、
電圧を揃えることで、DC-DCコンバータを使うのは避ける。
- パワーコンディショナ
- パワーコンディショナの特性を考慮した太陽電池アレイの構成
- パワーコンディショナの構造と種類
- パワーコンディショナの吸い込み能力
- 太陽電池アレイの出力出現頻度
- 出力出現頻度の高い電流、電圧と、パワーコンディショナの吸い込み能力が高い部分を
整合できるよう設計するのが望まれる。
- システム負荷における需要と供給
- 独立形と系統連系形
- 電力需要と供給の関係
- 売買電力メータの設置形態
- 独立形では、需要に直接供給する割合が高いシステムが優れている。
系統連系形では、需要を発電している時間帯とずらす稼動方法が経済上、有利である。
- 太陽電池アレイの故障診断法
- 暗状態における太陽電池アレイのI-V特性
- 直列抵抗に対する変化
- 分路抵抗に対する変化
- 長期に渡る使用で故障を早期に発見することは、寿命におけるWhの向上につながり、
システムの信頼性を高め、経済価値を高めることにもなる。
近年、太陽光発電システムの重要性がよく言われていますが、急激な普及に伴い、その理解が追いついていないのが、現状と思われます。この分野は、いくつかの領域が統合されて成り立っているため、その統合領域で専門化が進みつつも、全体を理解することが難しいことに変わりありません。
太陽光発電システムは、大まかに入力である太陽光、直流発電源である太陽電池アレイ、直流 > 交流変換機を中心としたパワーコンディショナから成り立っています。これらは、それぞれに専門領域が存在します。そして、システムは電力を供給する負荷と連系される系統と協調して稼働します。
また、システムは20年寿命と言われていますが、故障を早期に発見することが望まれます。寿命が20年から22年になるだけでも、1割価値が高められることになります。
本講義ではこれら様々な領域について、学術面と実用面を織り交ぜながら、システムに関する理解を深めていきます。
会場
株式会社日本テクノセンター 研修室 (東京・西新宿)